この歌は、昭和30年空前にヒットした
歌謡曲。
三橋美智也さんが、ミリオンセラー曲の内、
8番目の売り上げを誇る唄(180万枚)
であります。
最近静かに懐古機運の風がふき、Z時代の
若者たちに「昭和レトロ」、「平成レトロ」を
受け始めていると言うこの頃。新鮮に聞こ
るんですね。
着物が、リサイクルで現代の
洋服になるわけですな。
年配として、昔の出来事を想い乍ら
この曲を聴いてみました。
幸い福田こうへいさんが歌っていたので
つい聞いてしまいました。
まず、この歌詞の情景をストレートに
歌い上げているとこがいい。
むつかしい言い回しの情景説明の無い
演歌蝶でないのがいい。
●〽 あの子が泣いてる波止場●〽
歌手:三橋美智也
福田こうへい(カバー)
作曲:船村徹
作詞:高松公男
●〽
おもいだしたんだとさ
遭(あ)いたくなったんだとさ
いくらすれても女はおんな
男心にゃ わかるもんかと
沖のけむりを見ながら
あゝ あの子が泣いてる波止場(はとば)
(以下略)
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昭和30(1955)年といえば
朝鮮動乱が1957年に終わって、
米国より朝鮮戦争の特需に、国も潤い
農業国から工業国に舵を切った
時代でした。
しかしまだ戦前色も残る混迷の
時代でもありましたが、それなりの
家庭には電化製品が並び、文化も
欧米に方向を切った時代でも
ありました。
政治もこの時代には初めて保守連合が
結成されて じみんとうが出来た時代
でもありました。
この時代に初めて 観念を唯物化の方向で
かれた本で退廃的な小説として、世間の
批判で耳目をあびて有名な石畑慎太郎 作
「太陽の季節」がありました。
それから漸次、生活も欧米化となり
昭和32(1962)年には、マンションの
「建物区分所有等に関する」法律ができ
ることにより、ブームとなっていきました。
途中バブル崩壊で、ブームは落ちましたが
現在でもその伸び率はブーム程では無いが
衰えていません。
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二橋道也さんのうた。
ありがとうございました。
完。