宇奈月ブログ

人生の旅人

輝く十三夜と樋口一葉。


昨夜と気付き、十三夜。
3月6日の 真夜中の 
雲一ない  澄空で堂々と
天中一点   煌々と
輝く月光  十三夜。

暗闇の中で、 くっきりと
光の魂    磨き切り
この日に   備えし月ならば
神々しきは  十三夜。

脇に控える  星群を、
見据て輝(ひか)る 天空に
闇夜を照らす  満月前の月ながら
草木も浮かぶ  十三夜


めったにない息をのむ
うつくしさだった。

*********

思い出すことがある。
遠い昔のはなし。

国語の現代文の授業で樋口一葉
「十三夜」を受けたことを
思いだした。


一女性が、ある身分の高い
家に嫁ぐが、いろんな
いじめを受ける。

受け止めかねて、離別を選ぶ
決心をするが、実家の親から
別れないでくれと、涙ながらに
頼まれて、辛抱するのを選ぶ。

その帰り道、昔の恋人時代だった
車夫の引く車に乗る。
落ちぶれた昔の恋人から身の上話を
聞いた女性であったが、元の嫁いだ家に
戻っていった。
(登場人物名は、あえて3人称とした)

そんな話だったと思う。

・この十三夜は、1895年12月、「文芸倶楽部」で発表された。
・代表作として「打つ背に」「たけくらべ」「十三夜」がある。
樋口一葉は、1872年5月2日東京府(今の東京都)で生まれて
非常に短命で24歳の若さでなくなっている。
 
自然の月も、架空の史も
忘れがたきは
十三夜。

ありがとうございました。


完。