宇奈月ブログ

人生の旅人

「一番マグロの謳」を歌う福田こうへいさん

今年、1月に発売された
DVD でふるさと山河と
合わせての発売となった。

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「一番マグロの謳(うた)」は
「ふるさと山河」とは
がらりと変わり、
牧歌調の「ふるさと山河」と
比べると、戦闘的で、力を
前面に押し出している歌である。

二つの歌を比べると、
どちらかと言えばこの「一番マグロの謳」が、
こうへい節に近いと思われる。

もともと民謡歌手であるゆえに、
研鑚して修行で頂上に上がりつめて
体得した、歌のリズム、間(ま)、
こぶし(節回し)等は、素晴らしい
高音域の歌声により、「マグロの謳」に
十分に生かされている。
高音の伸びが際立って、きれいです。



●〽 マグロの謳●〽


歌手: 福田こうへい
作詞:熊谷義宣
作曲:仕方章人

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1番〽

闇に浮かんだ航海灯は
漁場(りょうば)の取り合い せめぎあい
一つ当たれば  億千の
一番マグロを狙うのさ
凍(しば)れ  気嵐(けあらし) かいくぐり
孫に見せたや 大物を


2番〽

夢じゃ食えぬと  女房がこぼす
漁師育ちの 意地一つ
海の悪魔に 魅せられて
一番マグロを狙うのさ
陸(おか)で待ってる 子供らの
笑顔写真が お守りさ

3番〽

釣れば天国 釣らぬは地獄
命張っての 大間崎
波を枕に 鬼となり
一番マグロを狙うのさ
竜神様に 手を合わせ
男度胸の マグロ船




最後の小節で オクターブが
上がるくだりは、彼では新しい
節回しであって、こうへいさんの歌を
担当している 四方章人さんが彼の
高いオクターブを知りつつ、誰もできない
歌い方を作曲に組み入れた感じがしました。

彼の声を知り尽くした四方さんの力ですね。
自然の中での小さい人間が力強く立ち向かう
気構えがよくわります。


ありがとうございました。


完。