宇奈月ブログ

人生の旅人

東電汚染水を放流決定。

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来年のことを言えば鬼が笑うのたとえがあるが、
2021年も凡そ2月を残すだけとなりました。

いま世界では、英国のグラスゴー
COP26(国連機構変動枠組み条約―以下省略)
が行われています。

この中では、エネルギーの温室ガス(脱カーボン)の話が
行われています。

早い話
2070年までに如何に温室効果ガスの「ゼロ」を
確保をし乍ら、エネルギーを確保するか
の問題が、1日~12日まで行われているわけです。

当然、原子力発電の議題上がってきます。

フランス、マクロン大統領は、脱原子力発電の公約を
前大統領から翻し、原子力発電の容認派となる
と宣言しました。


東電の原発事故、放射能の最終処分地の未決定の事件や
プルトニュームの害等、が解決しないまま
将来の子孫の不安を棚上げしてでも「温室効果ガス」の
親「原発」優先に傾いていきました。

日本では、

東京電力福島第一原発では、2023年には、汚染水の
不純物の中でトリチュウム以外を取り除いて、
またトリチュウムを希釈して海洋に放出することを
決定し世間に発表しました。
原発の安全が、安全に向かっている
と強調しています。

一体どのくらいの汚染水が放出されるのでしょうか。

KYODO通信(5/26-Y!ニュース)によれば、
貯蔵水は137万トン分存在していて、そのうちの
約3万トン分は転用新設タンクで振り分けそして、
処理する方向だという。

トリチュームは自然界にも存在する放射物質です。

トリチュウムとは、別名3重水素と言われていて、
核種であり陽子1個、中性子2個から成り立って
いると言われています。
このトリチュウムは比較的半減期が12.32年と
短いのが特徴で、半減期を迎えたトリチュウムは
ヘリウムへとベーター崩壊する放射性同位元素で
あります。

一方で生物学検知から見た場合、半減期は、10日あまり
で、例えば、有機物として摂取した(汚染された植物
と一緒に摂れる)ら40日で半減期になる。

生物が摂取した場合特定な位置に(例えば
脳、骨、内臓など)とどまることは起こりにくいと
考えられていて、セシュム137、ストロンチュム90
などとはちがう。

汚染水の中からトリチュウムを完全に
取り除くのは技術的にむつかしいといわれている。

トリチュウムの濃度をここまで下げれば医学的に
被爆しても害がないという線引きはありません。

自然界という尺度でもって、海水中の濃度より
汚水槽が少なければ、放出できるとのは良しとする
という判断でしょうね。

2年後に迫ってその放出リミットが来た時には
今の調整がすんなりと行くかどうかには、私は
一抹の不安がありますね。


******

私たちは、物質を人間の知恵で変えながら
利用して一歩でもより良い社会を作って
来ました。

原子発電所の人類の得た恩恵は、はかり
知れません。豊かになり、便利になりました。

原子力を利用すれば、廃棄することも
考えねばなりません。
セシューム、プルトニュームもの処理も
考えねばなりません。

そして、最終処分場の場所が、すごく
膨大な費用が掛かり、廃棄処分場所
の選定もまだ初期状態です。果たして安全なの
でしょうか。


ありがとうございました。



完。