宇奈月ブログ

人生の旅人

原発で大騒ぎのトリチュウムとは

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東京電力福島第一原発では、2年後をめどに
トリチュウム以外を取り除いて、またトリチュウム
を希釈して海洋に放出することを2年後をめどに
決定し世間に発表しました。

国民の間で一躍有名になったトリチュウムとは
何ぞや。調べてみました。

トリチュウムとは、別名3重水素と言われています。
核種であり陽子1個、中性子2個から成り立って
いると言われています。このトリチュウム
は比較的半減期が12.32年と短いのが特徴です。
そして半減期を迎えたトリチュウムはヘリウムへと
ベーター崩壊する放射性同位元素です。

一方で生物学検知から見た場合、半減期は、10日あまり
で、例えば、有機物として摂取した(汚染された植物
と一緒に摂れる)ら40日で半減期になります。
生物が摂取した場合特定な位置に(例えば
脳、骨、内臓など)とどまることは起こりにくいと
考えられていて、セシュム137、ストロンチュム90
などとはちがいます。蓄積の性質が少なく病理の判断
では簡単に言えば、ないわけではなく大きな健康被害
は起こりにくいといわれています。

汚染水の中からトリチュウムを完全に
取り除くのは技術的にむつかしいといいます。

トリチュウムの濃度をここまで下げれば医学的に
被爆しても害がないという線引きはありません。

では害がないの判断は、水とトリチュウムとは
分離がむつかしいゆえに、

自然界という尺度でもって、海水中の濃度より
汚水槽が少なければ、放出できるとのは良しとする
という判断でしょうね。

2年後に迫ってその放出リミットが来た時には
今の調整がすんなりと行くかどうかには、私は
一抹の不安がありますね。


* *****

話が飛びますが
水素爆弾にも存在します。トリチュウムは必現
となります。構造上、水爆は、簡単に言えば
原子爆弾に水爆を組み合わせた複合核爆弾であり

原爆が点火装置みたいなもので、
原爆が爆発して高圧高温の状態で

ウェキペディアでは
「水素の同位体重水素三重水素
トリチウム)の核反応を誘発して
莫大なエネルギーを放出させる」
と解説しています。




******

私たちは、物質を人間の知恵で変えながら
利用して一歩でもより良い社会を作って
来ました。しかし原子分子の世界は変える
事はできません。

原子発電所の人類の得た恩恵は、はかり
知れません。豊かになり、便利になりました。
一方で、危険が付きまといます。
そして、最終処分場の場所が、すごく
膨大な費用が掛かり、廃棄処分場所
も初期状態です。果たして安全なの
でしょうか。


ありがとうございました。



完。