日本政府の東京電力福島第一原発の
最終処理水の放出決定談について、
中国外務省の趙立堅副報道官が
4月27日にツイッター上に
北斎画家の浮世絵を模しした絵を
用いて日本を揶揄する投書をした。
その絵では、浮世絵の登場人物は
防護服に身を包んだ姿で描かれていて、
装備されたバケツで内容物を海に
捨てている。
さらに添付コメントには
「北斎が生きていれば非常(放水)
に心配していただろう」と。
書かれていたという。
この事実を日本政府は同日中国に強く
抗議したが、中国側はこの模造絵画を
削除せずに「原発処理水を撤回して
謝罪を」と。
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中国側の原発もトリチュームを海、
河川などの環境中に放出しているし、
当時日本に対して根回しなど
行ったのだろうか。
なぜ中国は、原発廃水を放出している
のに、日本の処理について
強硬に反対しているのだろうか。
大まかに投書、論文、などを参考に
さぐってみた。
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この放水が発表される(4月13日)
姫田小夏のレポート(diamond 4/30)では、
5つの疑問から中国が反対していると述べている。
● 福島第一原発(以下福島原発という)
の事故(201年3月)
はソ連のチェリノブイリ原発に相当。
●出される処理水が、通常の稼働下で
排出される冷却水とは異なる。
●事故の翌年(2012年)に導入た多核種除去設備(ALPS)
が万全でなかった。
●日本政府、東京電力が教法やデーターの航海が不十分だったこと
●国内外の反対デモ、諸国の反対に際して十分協議なしで、
一方的に処分を発表
があげられると述べている。
さらに復旦大学の沈逸教授は、ネット配信でIAEAが
2020年4月にの報告書を取り上げ、ている。
要するに、
IAEAは、基本的には原子力の平和利用の
機関でありながらもALPS技術が理論上は
基準をクリアーしても、あらゆる方向の
利害関係をしっかり監督して、調整が
なされることが必要だ。
としていて、
今回の海洋放出を環境問題に詳しい専門家
である側面を持ちながらも、今回の問題は
「複雑なケース」ととらえている。
と結論図づけている。
日本政府の捉え方は中国のネット世論は
過激な部分はあるが、処理水の海洋放出は
疑義がもたれるのは自然だ」と言って一定の
理解をしめしている。
では韓国の最新の反応はどうなのだろうか。
韓国の反応は近隣諸国はで、幾分好意的な
反応を示した。
いろいろな意味で韓国の報道は興味深い
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考えるのに、
慰安婦の問題
希少メタルの取り扱い国の優先国指定の中止問題
東北の一部地域の農産物の輸入禁止(まだ継続中)
これらは日韓相対国同士の微妙な問題を抱えている。
この韓国が 日本政府に対して理解を示しているが
どの程度だろうか。
4月20日 韓国政府 チョン・ウィヨン外相
は福島第一原発汚染水(日本政府:処理水)の
海洋放出について肯定する声明を出した。
時系列では
日本政府が放出を決定発表したその日13日、
すぐさま米国の報道官は「日本政府は、
IEAEと綿密に協力して放射能の監視、復元
廃棄物処理、原発廃炉、今後の所為を選んだ」
さらに
「特殊で困難な状況で、国際的に
受け入れられた核安全基準に従った
工程を選んだとみられる」
そのうえ
「太平洋湾岸国を中心にわれわれの立場を
強化して公論化していく」としていて
(ヤフーニュース 4/2011:59 :要約)
チョン・ウィヨン外相は日本政府がIEAEの手続きに
従うことを歓迎する」と言っている。
中国の批判にも間接的な反論となっている。
IEAEの原発の処理工程の基準に従えば、おのずと
放流も関係国の理解も高まり、
韓国の原発の放水の現実の疑問も氷解
していくと思われる。
じっさいの現実は、放流発表をしたばかり。
前途は多難だろうと推測される。
核の最終処分場も未整備で、名乗り出た町村が
決まって、やっと地層の予備検査が行われる
現実である。
現実的には、原発の完全廃炉はできるかと考える
国民も多いであろう。
半減期が2.4万年のプルトニューム239
はどのくらいあるのだろうか。
ある意味末代まで影響があるる事も
ありうると思う。
ありがとうございました。
おやすみなさい
完