ちびっこたち
聞いてーー。
ご主人の小さな菜園で私は産まれました。
この家のご主人(しゅじん)が、私を畑(はたけ)にうえて
くれました。
5月の中ごろに、やっとこの世に生まれました。
重たい土を押し上げながら、地面の上に
小さな2枚の葉っぱで覗いたときしたは、
それはそれは、おどろくことがいっぱい
ありました。
まっくらな土の中にはない大きな大きな
広場がありました。
遠くまで広場は広がっていました。
私がいる真っ暗な重たい土はなくて、からだじゅうが ふわふわするぐらい 2枚の葉っぱはかるく動きました。
広場には黄色のまあるいまあるい
お日さまがニコニコ笑いながら
かがやいていて、あたたかい光っを
運んでくれていました。
そして、広いひろばが「お空(おそら)」だとゆうことを、はじめてご主人におしえてもらいました。
大きくて広い空はどこまでも続いていました。
広いお空のにはかるいかるいい空気がいっぱいいっぱいありました。
私は小さな羽の様な2枚の葉っぱでその空気を
イッパイ、イッパイすいこみました。
おいしかった です。
それからある日、ごしゅじんが
「おっ、芽が出てるぞ。あのかぼちゃの
種から、よく出たのんやね、 母さん。
これは、大事にしてやらんとね。」と話していました。
私は、ご主人の話から、「かぼちゃ」
と云うらしいことを知りました。
かぼちゃとは面白い名前だね。と思いました。
私の生い立ちは、お母さんかぼちゃと
いっしょのスーパーの野菜売り場の
たなでした。
3月中の、ある日の夕方
ちんれつ棚に並んでいたとき
わたしはご主人に、篭の中に入れられて、
引き取らていきました。
お母さんかぼちゃはご主人の大好きな
夕ご飯のだいすきなおかずに
姿を変えなした。
それから、かぼちゃの種を捨てずに、すぐに菜園にうえてくれました。
そのタネが今の私です。
それから3か月が経ちました。
私は、花を咲かせました。
わたしは、お母さんに負けない立派な
かぼちゃになりたいと思います。
また、みんなに好かれる
かぼちゃになりたいと思います。
私の生い立ちを知ったら、生きものの
大事さを、また、考え直しす人も
増えるでしょうし、もったいないの
気持ちも増えるでしょうと私は
と思いました。
みなさん、ありがとうございました。
おわり。