今の窓越しに庭を見ると、外は雨。
梅雨の雨ほどでないが、
雨脚が長くなっている。
家の紅葉の枝には、
ようやく青葉が生い茂り
その色合いが目の覚める色となり
私たちを楽しませてくれている。
その先端の小枝は、その先を
通る人がいればおそらく
会釈をしているだろうと
想像するくらいにたわん
でいる。
何処からか持ってきたのか
わからない右手の親指
と人差し指でつまんでチョコレートを、
まだ、洗顔の終わったのだけの、
ボウとしたまま庭をみていたままで
チョコを口に入れる。
苦みが口に広がり甘くなり始める
頃になり
居間の窓際でたたずみながら庭を
見ていた事を感じる。
何処ともなく車が止まり
停車している
車から、 メロディがながれていた。
こんなことは、無かった。
雨にまつわる歌を聴きたいと思った。
山崎まさよしさんの「5月の雨」をきいた。
ありがとうございました。
完。