今年も、南天が花咲いてくれました。
順調に、育っていく南天。
ず~と家族の思い出の花。
十数年前,長女の婚礼に訪れた友人が
2本植えてくれました。
いつも白鳥の様に夫婦円満
である様に願いを込めて。
「雑木」のようになりながらも花が付き、2人の中を
見守っているようです。
今年も花が付きました。白の花の中に薄い
黄色の花弁は決して、華やかではありません。
一時期、4年から どうしたことか花をつけるのを
忘れてしまっていました。花の姿が途絶えました。
それから、昨年4年目に突然 初夏を合図に
おしとやかな、それでいて、存在を示しながら、
咲いていてくれました。
決して綺麗ではないですが、
白と薄黄色から出来た小さな花が、
小さな花同士は肩寄せ合うような形で連なり
深緑葉の中にこじんまりと、咲いています。
花と葉の色の釣合いが、良いです。
バラのあでやかな気品が匂い立つ佇まいと違って
南天はこの花の周りの静寂とを取り込み、平穏な
静かさをと慎ましやかな気品が漂っています。
この何気ない、いのちは「難(南)転(天)
じて福となす」
と信じたくなります。
平穏を吹き込んでくれそうな、安心さを
与えてくれています。
派手さをあまり好まない私達には、丁度
いい 相棒というところでしょうか。
●●一口 ことば●●
「南天」と言うのは
1、木立――樹皮は濃い灰いろの縦に溝が入っていて、
2、葉―――大刀の鞘の鯉口に似ていて、葉は細めで、
幹の先端方向に集まって集中しながら
互に向き合う様に成長。
成長しますと長さは1-3m-5cm位になります。
花期は5月終~6月。6枚の花弁と
6本の黄色いおしべをもった
小さな白色の花の中に
咲かせます。
丁度、花1個を比較すると、同じ季節に
花をつけるミカンの花の色合い
と同じに見えます。
3、 縁起風習ー風水では、表鬼門、裏鬼門と別れていて
① 表鬼門――家の北東に位置します。
② 裏鬼門――家の南西に位置します。
③ 家屋の中心より
表鬼門―裏鬼門は正反対になり、風水の重要な
運勢の判定基準になるそうですが、
南天は、「裏鬼門に植えるのが最良」とゆう
ことらしいです(、ひいらぎは表鬼門に植える)。
この2本の南天は紅白の実が付くので、
またその風情が今から楽しみです。
完。