私は、この遊歩道はいろんな意味で好きです。私の家から東北東に
位置しています。
春、夏、秋、冬、いろんな表情を私たちに与えたくれますこの道と遭っ
たのは、ざっと7年ぐらいになります。
此の遊歩道は、わたしから見れば、朝良し、昼良し、夕方良しですね。
例えばですが朝早く訪れると、東の山の稜線から太陽が昇り始めると、
長い草木の稜線の影が、次第に短くなり、ぼんやりと
暗く淡い輪郭にみえる花群が、太陽が上がるにつれて、
次第にはっきりと見えてきます。
緩やかな小川の流れもはっきりして、いままでぼんやりしていた
草木の景色が、いままでとは違う色や輝にき30分もすれば、変わって
いるのを、しっかりと、目に移します。
私はいまこの場所を知りえたことを、うれしく
思っています。
又そのきっかっけを与えてくれた方に感謝します。きっかけは、
ゴルフ上手い人で、私の歌を理解してくれる方や、
近所のウオーキングされる年配さんや、唄のクラブに
所属していた方たちが居て、その中にウオーキングをされる
人からの誘いが有ったのが、始まりです。
でもいつも一緒で在りませんから、事情により来られない
時もあり、
一人でウオーキングを楽しみます。
草木の頂点を架空の糸で繫いでみると音階を示している様だなあ~。
と思いましてね。繋いでいくと、曲になるかも。
と有らぬ思いをしたりした。
きっかけはこんな変な思いからでした。
そして一人歌の練習が始まったのです。
道を訪れるときはウオークマンを忍ばせていきます。
道ですれ違う人がいなければ、ウオークマンに
イヤホーンをつけて片耳に当て、片方の耳は耳栓を嵌めます。
そうすると、お手本の唄は聞こえ乍ら、自分の歌も聞こえます。
発声をしながら、練習する歌の、節回し、イントネーション、
テンポ、自分のキーの位置が分かり、早く覚えられました。
そして疲れると、ベンチで休憩。しっかりと、
景色を見るのもたのしみました。
やはり、川のゆるやかなながれ、草木の揺らめき、花々の色合いどれも
満足するものでした。又時には、その合間の草木の表情も、
目から吸収します。期間が開いても、道の表情を求めて、
ふらりっと日を決めずに、時間を決めず、
訪れます。
どんな時でも、嬉しさを抱くとき、悲しみを抱えた時、
すべてを受け入れてくれるような、そんな道。
そこに 特別な、歩道があるからわたしは、訪れます。
最後までお付き合いありがとうございました。
完。