朝心持肌が寒い。
左手のお茶をすする。
立った姿勢で猫の額ほどの庭を見る。
こんな風に庭を見るのは、しばらくぶり。
麦茶に替わる前からだから。
庭先の、小さな畑に、トマトがすでに盛りを過ぎたが
まだ、ぼつぼつと、
ああ、時期はおわったという感じで、実を寄せ合っている。
ここから見えるが、ナスビが、3~4本だろうか。
ひそやかに実をつけている。
鳥の鳴く声が、汽笛のようにするどく聞こえて
すぐきこえなくなった。
そういえば、休日には、秋祭りの声がきこえるはずの
夏祭の神輿、盛り上げる囃子の男衆のが鳴り声もない。
一種のざわつきが感が伝わってこない。
心躍る 気配が伝わらない。
淋しい。
歌に、夏祭りの想いを求めてみた。
●〽 炭坑節 ●〽
歌出典:福岡民謡
歌手:福田こうへい
〽
①番
月が出た出た 月が出た (ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ (サノ ヨイヨイ)
②番
一山 二山 三山 越え (ヨイヨイ)
奥に咲いたる 八重椿
なんぼ色よく 咲いたとて
様ちゃんが通わにゃ 仇の花 (サノ ヨイヨイ)
③番
あなたがその気で 言うのなら (ヨイヨイ)
思い切ります 別れます
元の娘の 十八に
返してくれたら 別れます (サノ ヨイヨイ)
④番
お礼を枕に 寝るよりも (ヨイヨイ)
月が射し込む あばら家で
主の腕に ほんのりと
私ゃ抱かれて 暮らしたい (サノ ヨイヨイ)
⑤番
竪抗千尺 二千尺 (ヨイヨイ)
下りゃ様ちゃんの ツルの音
ままになるなら あのそばで
私も掘りたや 黒ダイヤ (サノ ヨイヨイ)
この炭坑節のは、発祥地は福岡県とは、皆さんは
知っておられますが、田川市が発祥地とは
あまり知られてはいません。
そもそもこの歌は、盆踊りのための歌ではありません
もともと、一説には成功者たちが、宴会で
歌う座敷唄だあったのが、始まりということです。
それが、次第に全国的に広がり、いまでは盆踊りの
一番のポピュラーな歌になっているようです。
因みに、吉幾三さんの「雪国」も元歌は座敷唄であったと
ご本人が、語っておられます。
元歌の「だめよ そこは~」--->「好きよ あなた~」
に置き換えたりして、発表したとのことです。
最後に三橋美智也さんの美声、「炭坑節」をどうぞ。
ありがとうございました。
完。