宇奈月ブログ

人生の旅人

福田こうへいさんと アイヤ子守歌

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アイヤー子守歌。


ねぶたが自慢の 津軽の里を
一人夢追い   都の空へ
縛れる峠は   雪の道
塗れたまつげが 凍り付く
アイヤ節    アイヤ節
今も聞こえる  母の 母の 子守歌

(作詞、作曲:原譲二----1番)
原譲二北島三郎ペンネーム

www.youtube.com

待望の一曲、出ましたね。
民謡と歌謡曲の融合した

彼独特の持つ感性を思い余す
ことなく、歌にあらわした一曲
になりました。

浪曲出身の彼が久しく望んでいた
うたであったに違いありません。

彼の出世歌「南部蝉しぐれ」は
あくまで牛追い唄が入って融合では
ありません。

こうへいさんが
曲の出だしから、高音の
こぶし小節を浪々と歌い出す時、

おっと、

構えたはずが聞き耳をとられて、
さらに落差の付いた明瞭なこぶしの
節回しに引き込まれていきます。

この節回しは、民謡そのものであり、
その小節と歌唱を、
「歌謡界の至宝だ。三橋美智雄さん
の後を継ぐ声の持ち主。」

とまで言わせた恩人
 北島三郎さんをして、この歌の曲を、

彼のために全霊で作り上げたに
違いありません。

私たち歌謡曲側の人にとっては、
浪曲となりますと、全曲を少し引いて
聞くのですが、

この歌は、出だしの浪曲調を
過ぎれば、一転して歌謡調

の世界に引き戻してくれています。
憎いと思う心一しきりです。

全体の歌詞からは、
北国の農村の情景が浮かび、

厳しい生活の中にも、
暖かい暖かい母親の幼少のころ

いつも話した方言が母との
絆を繋ぎ、今遠く離れて

この歌をうたうときは
清々しい母と望郷の気持ちを

歌を通して歌っている様に感じます。
 「アイヤー 子守歌」は、

自身が心から捧げる思う
母への子守歌でしょう。
良い唄を有難う。歌を有難う。
心の歌を。

有難うございました。


完..