宇奈月ブログ

人生の旅人

東芝の凋落と上場廃止:出直し待ってるよ

東芝と聞いて皆さんは何を
思い出しますか。

opop7976.hatenablog.com


日本の産業界を牽引できる企業であった
東芝の凋落の結果が、昨年2023年
12月20をもって廃止になったころは、
あまり大きく報道はされませんでした。

12月20日をもって上場廃止です。

簡単に触れますが、
2015年不正経理の発覚からその信用は
落ちて、6人の経営陣は辞任、立て直し
の道を進み。社長の交代を終えてみ西田
社長に代わり新体制で出発しました。
ところが、2006年に6210億円で買収した
米・原子力子会社(米・ウエスチング
ハウス社=WH)は買収も見合う利益は
出せず、損失は膨らんでいました。
東芝は水面下での処理をしていたため、
簿外決算になっていました。

2008年リーマンショックが全世界を震撼
させて世界の経済パイが沈むに及んで、
初めて、東芝は、その実態を公表する
こととなりました。

すでにその時には、WHの会社の取り巻く
環境がさらに悪化して、しばらくして
経営波状しました。

その時点で東芝は、1兆円を超す途方の無く
当時としては、巨大な債務を被ることと
なりました。その損失は、採算の有った部門を
売却して、その後しのぎました。

責任者であった当時の会長は、損失発表後
の記者会見は欠席して、必要な株主総会での
質問には一切無発言のまま辞任に至ったと
言われています。



その後は、会社の運営方針を2転3転と変え
投資ファンドとの経営方針の行き違いなどで
対立が続きました。そして大手ファンドに
ゆだね上場を廃止したのです。


思うのに、
・ 上層部たち同士の対応の誤りが悲劇の拡大を
  広げた。

不正経理の後急速な挽回し、早急に立て直しを
 図ったことが、見えるものも見えなくし、
 複雑なWH側の権利の解明が遅れて
 なっていたことがある。

・ 組織の経営の伝える側と、受け側との風通しが
  無く秘密保持が育つ風土だった。

・ 「上層部には逆らえなかった」と
 外部監査が言う通りで、企業に風通しが
 無ければ、情報が固定して判断力が
 一方的になり誤りが多くなる。
 必要な多様な考え方が消えてしまう。

よく似た会社が、BM や大手害損保などに
風土として散見されている。


参考
・毎日夕刊
・文集オンライン(東芝崩壊23/2/16)




ありがとうございました。

完。