昨年から今年にかけて、道路の陥没が、起きてる。
テレ朝ニュース
11月2日には、JR吉祥寺駅からほど遠くない付近で
道路が突然陥没したニュースは、報道で大きく報道されて
皆の注目を引く事件になった。長さ10m、幅4m
深さ2~5mというから相当大きな陥没と思われる。
(参考:朝日新聞より)
陥没事故だけでも、人目を引くのに、ごみの収集者が
その事件に巻き込まれ、全体とは言わないけど
一部後輪部が落ちたと報道されて、大注目になった。
テレ朝ニュースでは、
同時間帯では、道路を挟んで工事が行われていたという。
かなり大規模な工事で、テレ朝のレポートでは、長さ、
幅、深さは朝日新聞の記事と同じですが、
深さ4mであれば地下一階、が建設されようと
推測されます。
(うっすらと映像でわかります。)
目 次
1、 初めに
2、 設計の予備検査
3、土留めの構造を決定
1、初めに
その陥没の原因を作ったのは、ビル工事施工に原因が
あるとSNSで話題になっているようです。
でもこれはまだ噂の様です。
この事故が工事の土留めの設計の計算が正しいか悪いか
が判断される以前には土留めの設計は行っているはずです。
まして、建物を支持する層の確認を必要とする
用途をもつ建物は、支持層の判定も必須です。
同時に土壌の質系がわかれば土留め設計の資料か手にかいる
わけです。
まず設計するにあたり,
建築側からの検討です。
2、設計の予備検査
大まかには、土を大別して、砂質系、と粘土質系に分類
されますが、その層が、どのように層に分布しているかを
地表から深部に向かって調べるのです。
① ボーリング試験というものを行います。
砂質系、粘土質系の分布がわかります。
地下水位がわかります。
建物の支持層がわかります。
②➝土質試験を行います。
土粒子の集まりぐあい(粒度)がわかる
土のもろさ、硬さ、含水量がわかる
③➝①、②よって土の
土留めに必要な土留めをしたときに
土留めを倒そうとする横の力の定数
(土圧係数と呼ぶ)が決まり
地震時液状化が生jじるかどうかの判定
が可能。
土留めの下から土留めの土が回り込まな
いように対策を講じる判断材料になり、
4m以上掘るときはH型杭を深く3m以上
打ち込む必要があるのです。
それが済むと、
② 鋼矢板工法
③ シートパイル工法
④ 柱列連続壁
などですが、うっすらと横矢板が見えるので
この現場は①の工法が採用されたのでは
ないかと思われます。
①の親杭横矢板工法は、
親杭にH型杭(一般に)が使用されて
「縦に80~150cm間隔で打ち込みH型親杭の
クボミに横矢板(木製)を落とし込んで積み
上げていく工法」です。
ただし地下水のある現場は不可
※水位の変動を考えて水を考慮しての設計は
安全側になります。
まず土留めの計算をして、図面を作成し
施工します。
この現場での事件の真相はまだ分かってはいません。
工事現場の矢板の破損が判明していることを
加味しながら、行政の判断を待つことになるでしょう。
ありがとうございました。
完。