拭けばとぶ様な 将棋の駒に
掛けた命を 笑わば笑え
うまれ浪花の 八百八橋
月も知っている 俺らの意気地
(1番)
福田こうへいさん
じっくりと、絶妙な小節で、
かみしめるように、
この歌には低音階の音階から入りますね。
彼の歌にはない、かなりの低音ですが
これもよく伸びているように感じます。
こぶしの部分は、民謡で鍛えた力で
絶品ですね。
将棋対局と
言えば、互いに挨拶をして、
二人が盤を挟んで向き合う形です。
その時は
上座(かみざ)下座(しもざ)の順に
着席(上級者:上座)して着席。
先手、後手を決める。
縦横36cmmx33cmで27cm(厚さ)の盤の上で
40個の吹けば飛ぶような駒を操り
二人の戦士は、思考の続く限り、持ち時間を
つかいはたすまで、戦い抜く精神力は、
並大抵の人にはまねができないものです。
その精神力は、壮絶と言わざるを得ません。
特に、派手なゼスチュアや拳の突き上げ
が起これない静的な戦いなればこそ、
内に秘める闘志が体の内面で
結束するように感じます。
歩いてきた努力を基に、はるか先に有る
目標に到達するであろう日をひたむき
に追い求める行為には、ただただ畏敬の
気持をさえ持ちます。
どんな時でも
静かな闘志を捨てない様にと、私たちに
将棋を通して教えてくれてい様です。
この闘志は、歌で例えるならば
「南部蝉しぐれ」の中あります。
♬負けて泣くより 勝って泣け
時節は来ると 風がいう
あれをご覧よ 真っ赤な夕日
落ちてゆくのに まだ燃えている。
とがって生きろ 丸くはなるな
胸に聞こえる 蝉しぐれ
(2番)
きっとどんな時でも
静かに闘志を燃やし、負けたときには
笑顔で耐えて、勝った時にこそ、
自然と涙が湧き出るものだからーー。
3番の闘志の極みが詩(うた)の
呼びかけになっているように思えます。
有難うございました。
完。