写真を撮りに、自転車を車庫から
引き出してぺダルを踏み西にむかう。
50m先には南北に延びる水路と
平行な道がある。
この水路には、あまり綺麗でないが、
時々カルガモ、白鷺が舞い降りて
目を楽しましてくれている。
この時間では、寝ぐらの方向に
飛び去っていて見かけない。
昨日、街中に出会った初老の老人に
また会った。犬を連れている。
犬の言いなりに動いている。
顔見知りの地域の住人だが
話したことがない。
ペダルをこいで近ずいていく。
老人は、にごやかに頬を緩めて、
軽く挨拶する。
私:「昨日、会いましたね。散歩ですか。」気を使って尋ねる。犬を連れているのに、犬の散歩ですかと尋ねるのを省略してしまった。
老:「この子(犬)の運動にね」と。
私:「そうですよね。犬はいくつですか。」
老:「13歳になる、おばあちゃんです。」
と答える。答えながら犬を見る目が優しい。
いたわっているように映る。
つい動物好きの事を忘れて、長話になった。
私:「どの辺を散歩されるのですか。」
老:「この町内を回って、4~50分程
ぐらいでしょうか。」
私:「犬ちゃんにとっては、少し
長くないですか」
犬の疲れが気にかかる。
老:「いやいやもっと行きたいと催促
するときがありますからね。」
私:「それでは、まだまだしんぱいは無用ですね」
と自分の犬にようにほっとする。
犬の種類はわからないが(ダックスか)、
毛並みが良くて短足で、足が太く、
薄茶色と白のブチのおとなしい犬だった。
会話のうちに時間が進んで太陽は沈む状態。
4日前の写真利用
遠出は無理と考えてそれでも探しながら
民家に隠れる太陽を撮りに行く。
有難うございます。
完。