天気であればいつもは
高く見える空も、どんより低く
灰色がかっていて少し先の景色は
霞んでいる。
朝のいつごろかは判らないが
早くから小雨が降っていたようです。
時折小雨をまきこんで小風が木々を
なぜていく。
庭の木々たちはざわさわと声を発して、
通り過ぎる風と雨に打たれながら身を
風にゆだねている。
枝の無数の水玉が、光を反射して、
清々しい。
しかし
その中で庭には盛りをすでに失っている
山茶花が咲いています。
灰色がかった天空に時折の小雨の中で
ぽつりぽつりと精いっぱいの力で
生を 繋げているように
見える。
散っていく輪廻の定めに従うのに
こともなげに、けなげに咲いています。
この花が、こんなに雨の似合う花とは
気が付きませんでした。うがった
見方かも知りませんが、
雨と切り離せないかなとして、
これはあくまで仮設ですか「山茶花梅雨」
とのことばがあるのでしょうか。
この花の色合いを眺めては、さらに生を
伸ばし続けてほしい気持ちなる。
この3月と言う月は、万物の目覚めの
始まり、その反対に散りゆく花と、
花の交代のドラマが待っている
山茶花の私たちを楽しませてくれた
つややかさな佇まいを有難うと。
云いたい。
ちょっぴりはかない気持ちになるのです。
こんな時は、歌を聴くのがいい。
福田こうへい 「南部蝉しぐれ]
♪
南部 盛岡 雫石
思えば 遠いふるさとよ
夢がこぼれた 都会の谷間
呼んでみたって 山彦ばかり
世を値をはくな 強気になれよ
酒に聞いてる 蝉しぐれ
(1番)
有難うございます。
前向きの歌詞が透き通るのいのある声で
勇気ずけてくれます。
有難うございました。
完