知り合いA氏がこんなことがあったと
相談をしてきた。昨月28日、医院の治療費の
支払いによるどこでもありそうな過ちに
ついての件であった。
A氏と 私と年齢的に同年代であり生活水準の
余り変わらないので、自分事のように
興味をもって話しを聞いた。
話を聞いていると一方的に向こうのミスによる
ことであったので、簡単だと思っていたが、
深く考えるとそうでもなさそうな事案だと察して
対応次第では、むつかしいことになりそうな
そんな事件であった。
事件はこうである。
知り合いのAさんが退職して4年になるが、
体を壊して2年前より通院しているという。
通院しているが、先生の見立てがよいので順調に
投薬やリハリビをこなして回復している
さなかでのできごとだった。
支払いも、滞納もなく医療に係るごとには
キッチリ支払いはすましていたらしい。
そんな中で起こった事件だが、医者にかかる
診察は国民保険で賄っていた。
そして、その利率は1割負担であった。
そう以前からそう思っていた。
昨月6月に、今までと同じ支払いと思い
治療費を想像して会計の請求書を確認すると
倍以上になっていたのである。
慌てたA氏は「なんで高いのか」と問い合わすと
会計は、「昨年9月から――>2割になっている
からです。保健所にもそう書いてあります」と。
治療費(2割)を支払い帰った。
憮然としてA氏は支払いを終えてかえった。
****
そしてあくる日
未払いの健康保険料の金額を
確定してもらうために、
A氏は医院を訪れて、「では去年9月から
保険料2割なのに、今まで1割はどうして
だったのですか。」と聞うた。
別室に通されて、事務長の対応
に代わりました。
20分程度またされて、事務長は
「申し訳ありません。事務員の対応の
見落としです。」と。
A氏:「今までの不足分を計算してください。
さらに20分またされて、
事務長:「請求漏れは合計****円です」と。
A氏:「いきなり2割となったから支払えとは、
そう急すぎますよ。
そちらのミスでこうなったのだからね。
今までの請求漏れがあったので、こうゆうこ
とになりました。追加分を入れたお支払いが
無理でしたら、追加分は後日に回します。
との一言があってもいいのではないのですか。
大きな治療費であれば、支払いも数回に
及びますし、支払い時のダメージも
大きいですからね。
事務長:申し訳ありません。会計にはよく注意して
今後無い様にいたします。
ということだった。
そして、
残りの支払いは、次の治療時上乗せで支払いことに
なった。
深々と事務長は申し訳なさそうに頭を垂れた。
A氏は、不足請求費は折半にしたいとしていたが、
私は全額支払うことを提言した。
時効内の請求は、法的にも可能となる場合が
あるからである。
ありがとうございました。
完。