お水取り早く済んで
今日は掌が風で切れそうに冷たい。
温度計で4℃。
ひょっとしたら今年中の内で
1, 2番を一番を付けるくらいの
冷たい気温。
ひんやりとした洗面所で
顔を洗うのにそのままの水では
勇気がいる冷たさである。
給湯機からお湯が出るまでの
時間がかかるのが待ちどうしい。
そそくさと、洗顔、その他を済ます。
カーペットの温度を最大に上げて、
寒さを忘れようと、自然に考える
ことなく体が動く。
今日はいろいろと雑用はやめにした。
動くのはやめにしてコーヒーを
啜りながら、無造作に久しぶりのパンを
口に運びながら、左手で新聞を新聞を
開く。
3日ぶりか、洋食は。パンは口がゴワゴワ
するから、もうひとつやな。口の水分が
吸い取られるようで。
やはりご飯がいい。味噌汁、漬物そして
干物、玉子焼き、が有ればいい。そして
お茶。
年がそう仕向けてくるのかもしれない。
新聞に目を通しながら時間は過ぎていった。
―--―--。
夕方、
通りから廃品回収業の効きなれた拡声器の
けだるそうでくぐもった声が聞こえる。
まるで 老人のダミ声の投げやりの時の
ような声だった。
遠くで救急車の御供織り交じっていた。
ありがとうございました。
完。