(NHK:2023年2月19日 17時46分ニュース)
トルコ・シリアで生じた地震は世界に
大きな衝撃を与えた。
確実な報道によると4万6千人以上の人が
建物の倒壊により犠牲者が発生してかってない
悲惨なことが起こった。
その倒壊した原因は、ほとんどが耐震前の
建物であった事による。
以外には一部に欠陥の集合住宅などが
含まれていたことによるという。
甲子園球場の収容人数が43,050人だから、
概ねこの人数に匹敵する犠牲者が
一瞬で出たことになる。
まるで原爆投下の広島をおもいださせる。
翻れば、
では日本でも南海トラスでは将来起きる確率は
30パーセントと言われています。そして
津波が伴えば、甚大な被害がおこることは
目に見える。
2013年3月13日の約10年前の東日本大震災に
が起こり、津波が同時にが発生して、たいはんの
住宅は流されていった。
そしてしばらくすると流されていきました。
考えれば大抵のものは浮きました。
自動車もしかりであった。
目 次
1 木造は宿命として材料が水より軽い。
2 工法上、上向きの力に対しては、
屋根などの一部を除けば
考慮されていない。
3、横力について特に、流れる水の力の
抵抗力が、皆無に等しい。
4、あとがき
1、木造として宿命がある。
他の材料も同じことが言えますが、
木造の住宅について今回は話します。
なぜ浮くかという事ですね。材料には特有の重さがあり、例えば、
水、鉄、アルミ、コンクリート、木、などは、材料特有の重さがあります。
水:1000kg/m2
鉄:7850 kg/m2
アルミ:2600 kg/m2
コンクリート:2300 kg/m2
木材 :500 kg/m2(スギ等)
(杉)、600 kg/m2(ヒノキ)
が知られています。
ここに表された材料は、木材以外すべて
水より浮きません。
重さだけの説明だけでは「浮く」
説明にはなりません。
例えば説明として、「鉄と水比較したら
鉄が重いから浮かないんだ」
と答えるのはおおむね正解です。
つまり、 なぜ浮いたかです。
その重さは、標準で「水に比べて」
どのくらい違うのかを数値でとらえます。
その表し方を「比重」と言います。
つまり、水の比重を1.0で表した時に、例えば木材の
重さの比 はどのくらいかを知る必要があります。
ここで木材の
比重=木材の重さ÷水の重さ=600/1000=0,6
こう見ると、木材は、水よりかなり軽く
水に中に入れると、体積の半分近くが
浮いてしまうことになります。
水につかることで浮力が加わります。
実際の住宅は、家にはたくさんの物があるため
こんなに浮きませんが、地面から離れようとします。
特に住宅は、木造で作られています。
途中で分解したり、そのまま津波に飲まれて、
流されて、漂流物に当たり最後は分解してしまうのです。
2 工法上、上向きの力に対しては
屋根などの一部を除けば考慮されていない。、
木造は、組み上げていく工法であるから、
下層のうえに積み上げて、それを釘または、
金物等で上からくぎを打ち下え順次力を逃がす
工法であって、浮力に抵抗する力はない。
戸などで内外が密閉されて家の浮力は釘の
摩擦ぐらいでは、心もとないと思われる。
3、横力について特に、流れる水に
抵抗する力、皆無に等しい。
津波などの水の圧力には、筋交い、構造用合板
は地震時に力を発揮するが、抵抗力にも勝る
水力の横力には抵抗しきれない。
また
主柱のホールダウン(地震で起きる上向きの力
を抑える柱と基礎を緊結用に取り付ける金物)は、
地震の浮き上がりには効力ありますが、
津波の横力にはせん断抵抗は
不足しがちです。
4、あとがき
津波の来そうな地域は、基本的に 鉄筋コンクリート造
とするか、住宅であれば、一階を少なくとも鉄筋コンクリート造として
造りたいものです。
ありがとうございました。
完。