庭を何もあてもなくぼんやり見ていた。
天気なのに突然、雨が降り出した。
何処を向いても青ぞらと白い雲。
霧の雨でなく、粒の大きい雨粒。
しかも、まばらに 降りだした。
まるで節分のまかれた大豆のようにまばらに。
しっとりと雨跡をのこして。
1分後に 止んだ。
止むときにも突然やんだ。
残していった雨粒。
蛍のように光る、雨粒。
シャボン玉のようにーーーー
フワフワ浮いているような雨粒。
ビー玉のように透き通る雨粒。
雨がの越した足跡
すがすがしい気持ちになっている自分がいた。
暫くしたら、粒は消えていた。
おやすみなさい。
完。