生きとし生けるものの躍動する季節がやってきています。
風は、ふくよかな春の匂いを運び、
日の光は、万物に柔らか暖かさを平等に運び与え、
水は、時々天からの優しい雨として、
あらゆる木々、花々に降り注いでくれます。
やっと私の家にも、視覚で感じる春が やってきました。
ゆっくりと注意深く観察すると、木々、草竹、花々も
動物のように、決して飛び跳ねはしませんが
時間をかけて、春を楽しんでいるように見えます。
紅葉の若葉が、すがすがしい。
葉を広げた 幼鳥のように見えます。
シクラメンが咲きました。
3月に入り、少しづつ咲きはじめていたのが、
この数日の内に開花しました。
まだ弦が短い
濃緑の葉に 純白の花の上下に赤に染まり、
清楚なかんじがぴったり。
あの布施明の名歌、歌謡曲の「シクラメンの香り」
を思い出します。
● 〽 シクラメンのかおり ●〽
真綿色したシクラメンほど
清(すが)しいものはない
出会いの時の君のようです
ためらいがちにかけた言葉に
驚いたようにふりみく君に
季節が頬をを染めて過ぎて
行きました。
(以下略)
小椋佳さんの、素晴らしい詩曲ですね。
なんと言っても、全体の詩。
この中での小節で
「季節が頬を染めてゆきました。」
この言葉には 言葉を無くしました。
「自然」の表現は、私はとても
マネできません。
それゆえ大好きな詩です。
布施明さんの、声、声量 もいい。
参考する歌手の1人です。
深い緑に包まれた清いシクラメン
かみさんの好きな花でもあります。
すぐそこには春分が控えています。
おやすみなさい
完