宇奈月ブログ

人生の旅人

藤澤文学と過去病床の私の追憶

体の胃の調子がすぐれない。
胃腸薬の世話になりながら、
少し横になった。

古い棚から取り出した書類に交じって
いた、久ぶりの直木賞作家「藤沢周平
1988年作の「蝉しぐれ」をよんだ。

何回目であろう。鮮明にあらすじが
見える。

詳しく書けないが、主人公「文四朗」と
幼馴染の燐家に住んでいた「おふく」が
幼少から成人していく間に起こる心の移ろい
や、その時系の中でお家騒動、文四郎と
友の友情、出世、陰謀、が、繊細な表現で
書かれていた。

藤澤文学の金字塔として輝く、作品と
言われている時代小説。

この小説と出会ったのは、今から約
8年前、症状が出たには、それより
半年前、掛かりつけの医院に通うけど
この医院では判らず、セカンド
オピニオンとして医院を替えたが、

住む町では、病名が判らないままで。
大阪市桜の宮の大阪医療総合センター
に担ぎこまれた。

そして、入院1日目で、病名が
確定して、2日目には施療。
そして。薬の御かげでほとんど
痛みが無くなった。

あらゆる筋肉を動かせば、
激痛と言う状態であったから、
奇跡と言う表現がぴったりだった。

入院時快方に向かう症状で
手持無沙汰で
図書館でブラついていたら、
目についた1冊だった。

借りるときに「ここではよく借りられて
いますよ。」と言われたのを覚えている。

この小説は、あまり読書をしないが、
記憶に残る一冊になっている。。



ありがとうございました。


完。