宇奈月ブログ

人生の旅人

母の日が近づくと ふっと思う事。

昨日の「豚カツ」のブログを書きながら
遠い昔がよみがえってきました。


想い出せば、
小六のことでした。

当時は、私たちは、大阪の大空襲で
すべてを失い母親の郷里の出雲に、
身を寄せていました。

ある日学校で、毎年行われる健康診断が
あり、その結果結核が疑わしいと判定が
ありました。

それから、母親と離れた町の大病院で
精密検査を受けることになりました。

検査を受けた結果、初期の症状が
出ているから、と言われて、
即入院することになりました。

あの時の心境は、母親と離れたくない
気持ちでいっぱいでした。

母も大変つらい思いをさせました。

なれるにつれて病院の入院生活は、
悲しいだけでなく楽しいことも
たくさんできました。

食事の献立などは、私にとっては、
待ち遠しい出来事でした。

豚カツが献立についてくるからでした。
当時の豚カツはめったに
患者以外では高価で普通
の人では、なかなか口に
入りませんでした。

それが、週何回かは、食べれた
わけです。その栄養価のおかげで
病状が改善していきました。


opop7976.hatenablog.com


母親との面会は、1月に一度
有り、父親と3人で食事を
するのが、何よりもうれしくもあり
薬でもあったよう泣きがします。

病院には裏山が続いていて、
日本海が見える裏山に、
一緒に登り頂上から見える海を
眺めては、担任の先生との連絡
を頂く内容を分かりやすく
はあなしてくれたり、


小学校の話を聞いたり、弟の
近況等話してくれた記憶が
あります。

すでに亡くなり20年
今年も、もう過ぎた5月8日は
「母の日」でした。
あのころに帰ることができれば

何をしてあげただろうか。
ふと思います。

今振り返って思うのに
子を持つ身である頃から
考えると、母親は近くに
いてくれることが、一番う
れしいの出ないかと

ふと、思うのです。






ありがとうございました。



完。