遥か昔の自営を始めたころから
堀川戎のお祭りの日の、10日には
信者ではないが、時間が許せば
お参りに行くことにしていた。
商売の神様と言われるゆえん
だからである。
昨日は、いけなくて11日今日に
なった。
晩秋の神社は、真夏の感じとは違い
おなじ静寂でも押し包む気温の違い
に寄るかもしれないが、どこか
厳かに思えてくる。夏には、
こんな雰囲気は少ない。
そして
帰り着いた駅で降りたが、
すぐ帰らずに遊歩道にまわった。
遊歩道は、景色はトップリと秋の中に
はまり込んで、盛りが済んだ草花が
これから散りゆくのがわかっている
ように、しおらしく咲いている。
水辺の生き物は姿を見せず、肌を
なぜていく微風はどこか涼しさを
通り越して、冷たく感じる。
ふと見る水辺では、親子の戯れが、
静かな風景に動きをあたえて
くれている。
水の流れはいつもと変わらないのに
吹く微風は水のぬくもりを吸い込み
温度を下げていく。
下校帰りの小学生の塊が、近づいて
静かな川辺が ざわついて
私の帰宅をうながした。
ありがとうございました。
完
