野鳥とは言え、家に住み着くもは気持ちいいものです。
昨年6月の終わりのある日――その日は忘れたが、
自宅では朝日のそそぐ柔らかな赤子の手のよう
な柔らかな紅葉が風に揺られていた。
去年の家族こぼれる日差しの中で、チラチラ小さく動く
鳥はやってきた。何の鳥かはわからなかった。
その鳥は、初めは1羽だった。すぐに2羽
たちまち3羽、そして5羽になり、
去年の家族
それから毎日飛来するのが日課となった。
そして瞬く間に一週間が過ぎた。
初めは紅葉の新芽の隙間で姿をみせたとき
何の鳥と、寝起きすぐで、
まだボーとしているわたしには、、
あれが野鳥であるにはわかったが、
何であるかがわからなかったのである。
1分程度の間、入れ替わり立ち代わり飛来し
忙しく首を振り、近くの牧の木にとまっては、
なにかを探す仕草を繰り返していた。
ひょっとすると、8月に別れた家族の群れ?と
勝手に想像しながら群れを見守った。
私: ちょっと来てみ。
妻: なになん。今朝食作ってるから、忙し。
私; ま、来てみたら。.
妻; 何がやのん。また、猫ちゃん?
私; 違うよ.
妻: え?。どこどこ!
わ!。かわい。(可愛らしい)。また餌やらんといかんな。とりあえず、ご飯粒
でいいでしょう。
お父さん、お母さん、子供 わからんな。同じだね。。
それから私たちの餌槍がはじまった。2か月たったある日、
夕方薄明るいとき、丸い頭で鼻黒、長いしっぽ、ミニ足、胴長、
---イタチである.。突然のイタチが出没して
警戒した雀たちは、あくる日からかき消すようにいなくなった。
またいつか忘れずに、何時か訪ねて小さな安らぎを与えてくれるだろうと、失望と、期待とをもって待つことにした。
ーーーそれからⅠ年目の今日、帰ってきた。ーーー。!!
それはやってきた。
ちっちゃい、訪問客が、忙しそうに ――やってきた。
餌を与えると、つつきながら加えながら、移動したり、その場で突いたりして
過ごしていた。
また会う機会が出来て、巣立っていった子供たちに代わり、ちょっぴり嬉しい日々が過
せるかな。と思う今日です。
皆様お幸せにーーー。
完