宇奈月ブログ

人生の旅人

6月思い出す遠い昔の一コマ

皆月の庭を見る。
外は雨。
時は13時。
そして思いは昔。

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山陰の田舎町で児童~18歳時代を
過ごした私は、旅館とは切っては
切れない思い出がある。

田舎町には、日本では有数な湖があり
その湖畔は、全国でも有名な温泉が立ち
並んでいた。

私はその湖畔から少し離れたところに居住
していて、湖畔で旅館業を営む3男坊と
高校の同級だった。この友とは2年間同級で、
事あるごとに連れだって何かをしていた。

つまり「馬が合う」と言うやつで、
大いに生活を満喫していた。

ある時などは、湖畔の旅館であるから
業務用の小舟があり、時々小船を
出してもらっては、釣りを
したものである。

釣れるものはコイ、フナ、ハゼ、セイゴなどが
釣れることがおおかった。

たまにスズキが掛かることがあり、2~3本
釣れる時は、友の旅館でさばいていただいた。
淡泊でいながら癖がなく、塩焼き、刺身など
おいしく食べた魚だと記憶にある。

後から聞いた話だが、スズキは「出世魚
でお祝いなどに出されていた。


旅館街であるから当然となりも旅館が
ちながっているわけであるが、

隣の旅館には年頃の女子生徒がいた。
又この女生徒は違う学校の2年生で
顔立ちの整った平均的な丈の
女生徒であった。

私は、その子と付き合うように
友人からけしかけられて、一時は
その気になったが、当時の雰囲気で
は、他校生徒ときの交際は、例がなく
自然と旅館にきたときだけの話を
するくらいだけの
事で終わってしまった。

あれから数十年たっているのだが、
今、当時のままにバック帰れたら、
また違った青春が遅れていた
かもしれない。

そんなこともありながらも、
この家の家族とも親しく、時には、
金曜日の放課後に立ち寄ってそのまま
その日を旅館で過ごして翌日帰る
こともあった。

6月の出来事を思い出し時、
魚好きの私はスズキを思い出せば、
出来事をおもいだす。


ありがとうございました。



完。