日本人の卵に対する愛着がある。
あらゆる料理に卵は利用されていて
卵がなしには成り立たない。
では愛着があるのであれば、相当昔から
食べられていたのだろうか。
その前に同じ動物の肉の場合から見てみよう。
ある書物に中に、仏教国である日本では、
動物の肉を食べる習慣は、無いように
見えるが、実は、ヤマト朝時代には、
肉食であったと言う証拠が存在する。
魏志倭人伝には、人がなくなったときには
「肉は食べないように」と書かれていて、
これは、「いつも食べていいけれど、」
と付け足せる解釈なのである。
つまり常時肉は食べていたことが
うかがえる。
ところが6世紀には、仏教が伝来して
その思想とともに「殺生」、の考えが広まり
ました。今までの肉食が殺生とは
相反する教えであったので、次第に習慣化して
タブーとなっていった。
(中澤克昭著
肉食の社会より)
一方では、卵は長い間仏教に思想の影響で
ほとんどたべられていいなかった。
16世紀ごろに入り、卵を利用した
西洋菓子が伝わり、次第に食べる習慣が
定着していった。
1733年に出版された小説に玉子焼き
専用調理器具が記載されている。
●家の卵焼き●
ありがとうございました。
完。