日本では桜の花をほど、人の心を引き付け
また人に似合う木は少ないような気がします。
桜は、いつも人々のそばにいます。
酒、サークルの寄り合いの集いの傍。
志望学校の合否の掲示板前の傍。
入学式の校門の前の父兄たち。そして
その子供たちの傍。
卒業式で相手を見送る生徒たちと、
卒業で思い出を心に仕舞い新しく
門出へと進む、まさに
古巣を去らんとする校庭の傍。
生きて人生で、必ず一度は、そばに付き
添ってくれています。
その桜も、あと少しで春の幕を
閉じようとしています。
グランドゴルフのいつもの開催場所の
満開の公園に行きました。
公園の桜は、その華やかさを終へようとし
ていました。
大方が葉桜に変わっていました。
しかし、その華やかさは変わらず、私たちに
何かを語り掛けていそうでした。
「さあまだ応援するから、 プレー
にいらっしゃい」
次は
「八重桜君が、これから君たちの
見守りをするからね。」
とサーと風の音に混じって散っていく花びらで
答えているようでした。
立ち止まりながら、公園をぐるりと見渡すと
まだ、10日前には開いていなかった
八重桜がすっかり、山桜に負けないほどの
妖艶な花をさかせていました。
薄物色と、白色のコラボがgoo!
よく見ると、花の色が1種類でなく、
白色にうす桃色の花がついていて
その変化の面白さに、ひかれました。
一時を過ごしながら、
また来年には、見られることを念じて
公園をあとにしました。
ありがとうございました。
完。