東京スカイツリーは、日本では一番高い構造物であり
(建築区分では建築物ではない)、高さは634mあり、
世界第2位を誇る我が国の構造物の粋を集めた
技術を誇っています。
(世界一の高さの建築物は、ドバイのブルジュハリフア)
そしてまたギネスブックにも2011年11月17日に
輝いていますね。
施行期間は2008年~2012年2月29日であるが、
実際の完成した最高高さの634mが完成したのは
その完成から、20日後の
3月18日でした。
特質される構造では、
「バッコ博士の構造塾」によれば(以下)
スカイツリーに組み込まれている構造システムの
中で一番目を引くのが「心柱制振システム」です。
いったいどういう機構なのでしょうか。
まず、スカイツリーは頂部のアンテナを支える
外側の鉄骨本体の部分と、その内側にある
円筒状の鉄筋コンクリートの部分から
構成されています。
このコンクリートの円筒を心柱と呼んでいるようです。
鉄骨とコンクリートとの間には1mの隙間があり、
それぞれ別々に動くことができます。
内側の円筒(高さ375m、直径約8m、
最大厚さ60cm)は外側の鉄骨に比べて非常に細く、
フラフラした状態と言えます。鉄骨は硬く、
コンクリートは柔らかいので、
地震時や強風時に両者は異なる揺れ方をします。
揺れ方が違うので、鉄骨部分とコンクリート部分との
隙間が開いたり狭まったりします。
そこで両者を「オイルダンパー」という装置でつなぐと、
揺れのたびに装置が伸び縮みしてエネルギーを
吸収してくれるのです。(参考:以上)
1300年ほど前の五重塔などには
採用されていた事は皆が知るところであります。
企画されることが多く、その力学的な考察は
実際に組み立てるをもって証明してきました。
つまり今までの建築された古い寺社の塔などは
歴史に残る地震でも、倒壊はしていません。
これは経験則により、その安全性は証明
されています。
事実現代の建築も実験値で安全値と出た
結果をもって、基準法で採用されている
場合もあります。
建築は、一般的に3つの方法で、建物を
地震から守っています。
①耐震ーーその地震に対して建物で受け止めて
正味強い部材(材料)を使う。
※大方の建物がこれに当たる。
②免振ーー地盤の揺れを極力建物に伝えないようにする。
簡単に言えば、ガラス玉の上に建物を建てた
ような状態にする。ーー>地盤の揺れは
ガラス玉で吸収される。
※基礎と上部構造の間に水平に滑るゴム製
ダンバーをはさむ。ーー技術的にむつかしい。
③制震ーー自身の揺れを最小限度にする。
建物の中に、ゴム、ばね、等を用いて
変形を伴うダンバーと言う部材を使う。
技術的に容易。
があり、このスカイツリーは、③の制震構造を
採用しているわけです。
今は、東京のスポット地域
3月18日を歴史的に振り返ってみると、
東京スカイツリーの電波塔に行きつきました。
ありがとうございました。
完。