宇奈月ブログ

人生の旅人

東証;株式市場編成の主眼

4月4日(月)に株式市場の編成が行われます。

  目次

1、 序
2、 旧区分
3、 新区分
4、 新区分に編成した理由

1、序

現在の日本の経済の成長を判断する
指標の一つとして株式市場があります。
日本では、4か所の取引所があります。
その中でも最大取引の実績を持つ
取引所で、市場の編成が行われる
ことになりました。

組織こそ東京証券取引所と言われています。
この東京証券取引所は今年で144年を迎えるにあたり
今年4月4日(月)をもって、今まで慣れ親しんできた
株式上場区分のコンセプトをはっきりと持った組織に
作り変えるために、市場制度を変更しました。

2、旧区分
  旧区分の区分けは


・1部市場
・2部市場
・Jastaqスタンダード市場」

の区分を、大幅に編成して変える
こを決定することになりました。

3、新区分

新しくなる区分は

A、プレミアム(一部企業)
――1841社:100億円以上の株式時価総額必要
(満たさないが経過を見るーー296社)

B、スタンダード(東証二部、JASDAQ
――1477社:株式時価総額10億円以上必要


C、クローズ (マザーズJASDAQの一部)
――459社:株式時価総額5億円以上必要

※( )は4月4日以前の区分、

に編成されることになりました。

今上場している株式会社の総数は
そのままに、新区分の市場に
分けられる基準は 厳しくなりました。

今までは比較的軽く上位の一部市場に
行けましたが、今回は新しく上場した企業が
留まるための実績作りを要求されることが
要求されて、しっかりと上場維持の
基準も明文化されることとなりました。
B,Cの市場も同様です。

簡単にプライム区分に残るには、以下の
垣の条件をクリアーする必要があります。

A:一プライムとなるには、
株主数:800人以上
流通株式数:2万単位以上
流通時価総額:100億円以上
平均売買代金:2000万円以上
流通株式比率:35㌫以上
 コーポレートガバナンスの改正
  債務超過でないこと。

この条件をクリアーする会社は1844社です。
そのご経過処置、スタンダード行は
下図によります。

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日経より

4、新区分に編成した理由
大阪証券取引所との合併は2014年に
ありましたが

併合前の株取引に支障が出ないよう併合
したのでありました。
それから約8年の間に
編成の必要が出てきたのです。理由としては

①➝しかしその後の運営において、
上場区分のコンセプトが曖昧なことが
わかってきました(一部市場においても)。

② 二部市場、JASDQ、マザースに区分けされていても
3市場どれも当てはまる企業があって、区分わけの
意味がない企業が存在。

③ 上場しても、常に上を向いて成長していない企業がある。

④➝上場基準の厳しさに反して、上場廃止になる企業の
  残る場合の達成基準が甘く、(残る達成ハードルが低い)
  維持する努力が甘いままで形骸化している。

⑤➝上位の上場区分に編入するときの基準が新規で上場する
より簡単。‘(不公平が残っていた。)

などが今回の基準改正と企業の編成となりました。
また、
特定株主の定着を薄めて新規の株主を
増やすことで株式の流動性を高める。

例えば、既存大株主の非浮動株を放出して、
浮動株にすることにより新規株主を増やす
必要ががありそうです。。




日経:2021年9月7日 11:00
(2022年1月12日 15:01更新)
参考


ありがとうございました。


完。