宇奈月ブログ

人生の旅人

なぜ尿素水が韓国では不足したのだろうか。

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既出の写真

今世界の経済の間では、大きな問題が
広がっている。
コロナでの被害が下火になりつつある中で、
経済が一時の停滞から、回復基調になるにつれて
回復期に入ると時を同じくして、原油の高騰が
起こっている。

韓国では、一月前ごろから日本では聞かれない
尿素水」なるものの不足状態は続いて経済活動に
支障がでて、大きな社会問題になっている。
その問題の根本は、中国とオーストラリアの
外交問題からで、そのしわ寄せらが韓国の
社会問題化を押し出したのである。

中国にオーストラリアが
中国のコロナ発生の調査をするべきだ
と発言に端を発して貿易摩擦が起こり、
中国が豪州からの石炭を輸入禁止にした。


中国では石炭不足が深刻化し
アンモニア生産が減少した。
10月中旬、共産党政権は
国内需要を優先するために
尿素水などの輸出を制限した。


このことから、韓国に「尿素水」が
不足した事態が生じたのである。

では、なぜ石炭と尿素水に関係が
あるのであろうか?

普通では、尿素水は、アンモニア
二酸化炭素で合成した尿素に純水を
混ぜて水溶液を作る。

尿素水は一般に別名
 adblueとよばれている。

ところが、中国では主に石炭から
アンモニアを精製して尿素を作り、
それを水に溶かすことで
尿素水を生する製法が採用されていて、
石炭の輸入禁止により、輸出される尿素
減少したのである。

中国からの輸入が97パーセント以上であったから、
頼っていた韓国では、不足するのは
わかっていたであろう。

ではなぜ
水素水不足がこんなに社会問題化
したのだろうか。

この不足は、多方面からであり
すべては網羅できないので、
交通部門から書いてみる。

多くの国が鉄道と陸上交通網の中で
車社会に移行していった。

世界が車社会に移行していったのには
韓国も同じであった。

しかし韓国の車の採用されたエンジンには、
水素水を必要とするエンジンを採用していて
他国とは少し違う事情があったのである。

韓国の自動車行政は、昔からEU に依存していて
ディゼルエンジン車が圧倒的に多く、2015年
EUの排出ガス規制「EUR06」が施行されて
大気汚染の原因になるNOx(窒素酸化物)
を無くす必要があった。

日本車も隣国でありながら圧倒的に少ないのも
こうした事情もあるのではないだろうか。
(あくまで、個人の意見です)”

排気ガス中の大気汚染の原因とされる
ディーゼルエンジンの窒素酸化物(NOx)を
クリーンにさせるのは絶対的であった。

2015年にEUの排出ガス規制「EURO6」が
導入され、自動車メーカーでは
尿素水を使用する選択触媒還元脱硝装置(SCR)
尿素水を使う)のディーゼル車への装着が
必須となったのである。

自国での生産をあきらめ、他国に輸入依存度の
97㌫以上を占めて、起こりべくして起こった
この事件からの教訓は、リスクの分散を
最大限に考えることが必要です。

そして、たとえ不足してもその打撃が致命的に
ならないように、自給率を上げていく必要が
必要しょう。
今回の事件は、日本にも危険性があり
ひとごとではないでしょう。



お付き合い誠に
ありがとうございました。


完。