遊歩道に立ち寄った。
実のところ九月ごろに一度出かけたくおもっていたが、
別の趣味に気を取られて気が付けば、11月になっていた。
ここは特別に何か解決したいときに出かける。
考えの息詰まった時(大した思いではないが)、
どちらを先に処理するかの時、自然の中で一時の気休めにと
思いながら、やってくる。
何時もこの時期に咲いている、ツクバネウツギ。
この花を見ると、地味だけど気持ちがホッとする。
この花、生垣にしている小さくて長持ちのする花だとか。
やはりこの時期を教えてくれる。
国道に並んで伸びる幅の狭い遊歩道を歩く。
さらに並んで伸びる小川にはオオホトイがのびやかに
どこか無造作に伸びていて並んでいるのが、
水面に映えて美しい。
花の間を流れる清流が音もなく花に近寄りながら
緩やかに時を刻んでいく。そして
小さな堰(せき)を超えながら、踊りを舞う
色を変えながらイルミネーションのように
美しい水模様を織りなしていく。
1時間の滞在で、すっかり何時もの自分
に返っていた。