紅葉の葉か本格的に大きくなって、
大人の手の様になってきました。
春先は、まだ葉っぱの端が、
緑がかった赤で縁取られていて、
いかにも柔らかくではあるが、
愛いらしくもある様は、
まるで赤子の手の様でした。
時が経つにつれて、形も一段
としっかりして、紅葉らしくなり
「紅葉とはこんなものだよ」と云う
ように成長しました。紅葉どうし葉を
広げて取りこぼしていた光の束も
すべて捉えるほどに成長してきました。
また紅葉から見れば、早く葉を茂らせて、
「家の主の役に立って貰おう」
と思いながら成長しているのでしょう。
あと1ケ月を過ぎれば強烈な光の
季節の夏がやってきます。
その時には紅葉にはまた昨年の様に、
世話になる事になるでしょう。
また、その役目以外に、私には大きな
恵を与えてくれます。
刻々と変わる光と陰の世界。
太陽の光と紅葉にできる陰との
妙なる事象は、日常的に自然の
楽しみを与えてくれます。
モミジの葉が受ける光は軌道の変化
と共に影が出来れば、連動します。
刻々と変化する光と陰が、私を興味の
世界に気を向けさします。
まるで知っているように。
万華鏡とはいかないけど、
感じると面白いです。
有難うございます。
完