宇奈月ブログ

人生の旅人

藤沢周平さんと 福田こうへいさん と

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藤沢周平さん、と言えば、
時代小説を愛する読者はよく
ご存じでしょう。

第一人者の一人といえば、
この人をもって私は
言い切りたいと思います。

特に私は、あまり本を読まない
人間ですが、著者の本が、数少ない
本の中の一冊になっています。
その本こそが

蝉しぐれ」  であります。

かいつまんで語れば、
15歳牧文四郎が主人公で、

他の2人の友人、隣家の ふく との
淡い好意を含めての展開が、
繊細な文章で書かれています。

当時の下級武士の生活が、
克明に記されている処
から物語から始まります。

そしてある日、父親が咎(とが)
の汚名をきせられ、切腹させられて

住んでいた集落から移動らせられる
とこから物語が動きでしていきます。

お家騒動を主体とした、時代小説の
壮大な小説ですね。

終盤、小説の中で剣「村雨」の極意を
受け継いだ主人公文四郎と黒幕首領
との一騎打ちの描写は 圧巻で、

太刀筋の動きが、息をのむくらいで
文章表現が映像に値するほどの描写
で迫ってきます。

読みだしたら、本の虜になり、
主人公になった
と勘違いする自分がいました。そして
涙が出るのを止め得ませんでした。

ふく との奇数な運命と悲恋、家の再興、
そして、「蝉しぐれ」が主要な場所に
表現されていました。

数年前に読んだこの単行本は 
150万部を超えているほどの、
超売れた本です。

読んだのは、5年以前なので、当時の気持ちと
記憶を探りながら、記しました。

この読書後、歌「福田こうへい」の連がりは
有ったことさえすっかり忘れてしまっていた。

しかし、今日 藤沢周平 
蝉しぐれ をさがし

一気に 南部蝉しぐれの記憶がつながりました。

どちらも
小説の主人公も
歌の 歌詞も、
歌うこうへい も

そのひたむきな心境は共通するものであると
思いました。

ここで歌を聴いてみた。
南部蝉しぐれ  を。

https://www.youtube.com/watch?v=r9Ruby-Zygc



有難うございました。