午後西側の空に在った浮雲が
流れて消えた。
待ち構えていたように、隠れていた
太陽が消えた雲間から突然
朝日のように顔があらわれる。
夏空にはかなわないが、
まだ力強く見える。しかし
どこかしら 柔らかい。
3日前、落日の太陽に強さに劣らない。
歌を思い出す。
詩の心にピッタリ。よく歌う
福田こうへいの「南部蝉しぐれ」
を口ずさむ。
「負けて泣くより勝って泣け
時節は来ると人がいう
あれをご蘭よ 真っ赤な太陽
落ちていくのにまだ燃えている
とがって生きろ マルクはなるな
胸に聞こえる 蝉しぐれ」
(3番)
その太陽の日は光となって、植物注ぎ
沈んでいきます。
そして光と影を残してしずんでいきます。
5日前の事でした。
夏の日よりどこかしら優しい
影法師のクローン
花が弾けてーーー。
黄色い花の様
ありがとうございました。
完