たしか2日前だった。
車の免許証の切り替えでを終えて帰宅した。
家内から「少し公園までドライブしてみない」と注文。
ドライブの注文である。
家内からの注文は、あまり
聞いたことがない。
いつも私が誘うことが多い。
何を履こうか、寒そうだから
エリマキながいのがいい、
とかで少し時間がとられる
まあ、これが少し厄介なのだが、
おおむね彼女のペースで始まる。
別にそれが悪いわけでなく、
いつもの言葉のやり取りが続く。
はい。スタートと、カチンコが鳴って、
淡々と芝居のが進んでいる様なきもち。
説明出来ないが妙に、その間の感覚が、
心地よい。
かれこれ、30分ほどで到着。いちばん
大きな公園着く。
少年たちの、野球場が併設されている。
大きな公園である。
休日は、子供ずれの夫婦、子供同士等、
近所の人々質の憩いの場所になっている。
公園に着くと、ベンチに座り一服しながら、
付近を見渡す。空を見渡すと、ゆっくり
雲が流れている。
それを遮るように、幹と枝だけの
楠の木が目に飛び込んでくる。
まるで、そのシルエットが空に書かれた
オブジェの様に見える。
家内が、コンビニで何か買ってくるので、
そこらを一回りしておいてと、遠ざかっていく。
私も立ち上がり、公園を見て回りたく歩きだす。
この木は何だろう。しゅろ?。やし?。
いや違う
暫く、思い出せなかったが、
そてつ だ。こんな立派な気は
見たことがないなあ。
と心でつぶやく。
葉の大きさの見事さ
葉の色艶のさわやかさ、
幹の曲線の美しさ
今まで何故気が付かなかった?。
こんな家の近くに、素晴らしい
木々があるに
一人で感心しながら、暫く
立ち止まっていた。
枯れ葉を踏む足音がした。
家内が駄菓子や飲み物を抱え近ずいて、
来た。ベンチに座って、私も座るように
促した。
公園の外は、かなり車の往来が激しいが、
私達の周りは、静かにゆっくり
時間が過ぎていった。
お付き合い有難うございました。
完