ウナズキです。
建物の地域係数Zを考えます。
目次
1梁、柱を決めるには
2地域係数:Z
1梁、柱を決めるには
建物は、どのように安全をテェックするのでしょうか。
チェック① 使用する材料に見合った柱、梁を配置して
建物の自立時に壊れないかどうか。
チェック② 地震時の検討ーーざっくりと、
建物の重さの2割の力で揺り動かす。
(PCでシュミレーションして検討する。)
テェック③ ①、② が同時に生じた時
―地震時と言います。ーの検討。
それに見合う柱、梁を使い配置します。
諸々の条件をクリアーして建物
を決めていきます。
2地域係数:Z
例えば、熊本で設計して建て許可(確認)
を得た建物を、東京で建てたとします。
この場合、東京が、梁、柱材が
多くなります。
実は 建築基準法施行令による
「からくり」があるのです。
東京の建物のは、熊本よりも骨組みを
頑丈にする必要があるのです。
今回は、べつの角度から考えてみました。
例えば熊本―東京 間を取れば、
深くかかわっているのは建築基準法、
または施行令のなかで決められています。
「地域係数:Z」と呼ばれるものです。
日本全国を0.7-1.0倍とくまなく
分けられています。
この地域係数Zは昔から決められていて、
いまだに改正されていないのです。
都道府県によって、この数値以下では、
運用は不可になっています。
ただ大きくする方はかまいません。
静岡県は、その典型的な例です。
もちろん個人で割増するのは
(1.0地域並みにする)裁量の範囲です。
しかも地震の頻度が少ない地域が、
本土並みに震度7に遭ったわけです。
そして熊本県の地域係数は0.8-0,9で
運用されていましたから、むしろ
本土のZを1,0で運用してあれば、
(建物の構造耐力に限ってですが)
被害の程度は少なくなっていた
かもしれません。
熊本では適法の0,8-0.9倍を採用
してても 適法ですが、
頻度が少ない地域でも7クラスの地震が
起こっていることを考えると「頻度の少ない
地域は地域係数を低減する」
運用には少し無理がありそうな気がします。
お付き合いいただきありがとうございました
20j17
完