現在の藤
8月の朝は5時半ごろに日が
しらじら開け、私も起きるときが有ります。
そんなときはまだ頭は、ぼ~っとしていて
判断力が少ないのです。
反射的に、寝具をかたずけ洗面所に
向かいます。
終わると、
朝起きの時は、自然に庭を眺めることが
日課となっています。
空も白らずんで来て
さわさわ揺れている紅葉の先の隙間から、
朝始まりました。
この夏の季節からとは思えない柔らかな感じで、
斜めの日差しが当たり、微風が吹いています。
そよ風は、少しの間に止み、
すると
どことは無しにまだ柔らかい紅葉葉の間から、
1羽、2羽―、続いて3羽と、
どこともなくやってきて、さも当たり前に、
餌場の餌をついばみ始めます。
そして瞬くままに餌はなくなり
、まだどこかありそうな気配を探しながら、
飛び立っていきます。
不思議にあまり気にかかってなかった
蝉の鳴き声が、
次第に大きく耳に聞こえるようになるります。
そして、
何がきっかけか分かりませんが、
私の頭は、正常に働き始めました。
そしてすっかり夜が明けると、日差しも強まり、
蝉の声が一段とつよくなり、その声が
私の頭を正常にして、私の生活のサイクルに
戻してくれました。
わたしが、感謝するのですが、
瀕死の重傷から立ち直って、今は、
瀕死の時期
私たち生活の大切な同志、「藤ノ木」は
十分に葉を広げ私たちに降り注ぐ
太陽の熱から、守ってくれてます。
これから大活躍してくれます。
大雨の時も絡まって葉を広げて
成長した傘のような庇は
雨を避ける「蓑傘」の様です。
私は、庭の木々達を含めて、
藤の木は生かされているので無く、
生きる事こそが、
私達の役に立っているのだと思います。
そして感謝してますますそう思うこの頃です。
最期までお付き合いありがとうございました。
完。