四月から1と月半 、こんなに弦が伸び、その変わり目が、
愛しくなるほど、どしっかりとしてきました。朽ち果てた主柱を交わし
て、細い柱状の弦が、天に向かって力の限りのびてきました。
新葉は思うがままに広がりを見せています。まるで大空を掴むように
自分を主張しています。
建物に沿って伸びてる現在
私達は、一度すべてを、あきらめようとしました。けどーー。
今は、「あなた達が望んでいるのは、私たちの力が借りたいんだね」と
知っているかのように、ぐんぐん伸びてきました。
丁度、我が家の入隅の空を覆うように植えて
夏の日よけになれば、と植えたものです。
昨年、強烈な台風が襲い、この藤ももろに被害を受け、
藤だなともに、潰れた状態になっのですが、2日かけて藤棚を
元に戻して、柱を固定しました。
今年は難しい と思うほどのダメージ
庭に咲いたほんの小さな芽だったのが
「
4月初頭、枝部分の新芽
細い新枝が増えている
「君は生きててよかったね。」
庭を見つめて藤の老木の先から、今を見詰め、
つくずくそう思った。
「20年以上なるけど、有難うよ 頼むよな」と感謝。
また、反面「夏はもうすぐだよ~。」と
期待と感謝の重なる不思議な気持ち。
我が家の老木はついに令和元年をのりきった。
我が家の時間の証人として生き伸びてーー現在から永久(とわ)へ
「生きる」を伝えてほしいね。と思った。
完